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とりあえず更新

さかのぼってみたら、俳句を1月以来更新してなかったので・・・以下、会誌掲載以外の投句も含みます。2月投句  霊 園 の く う を み た せ る 羽 根 の 雪  ハ モ ニ カ の 窓 を は ぐ れ て 息 白 し  屋 根 屋 根 の 贅 や 下 町 雪 の 朝  霊 園 の 墓 さ ま ざ ま を 均 す 雪  み ん な み に 飛 行 船 待 つ 冬 日 和  七 七 の し つ ぽ...

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迎春

   凩 や パ ー ス ペ ク テ ィ ブ 極 ま れ り   冬 眠 を で き ぬ ゐ も り の 仁 王 立 ち   初 夢 の 玉 三 郎 の 陽 気 な る   夢 に 着 し 黒 縮 緬 に 梅 紅 き   冬 天 の か つ こ ん と 鳴 る 頭 蓋 か な   悲 し み の 凍 て か な し み の 麻 痺 し た り   寒 晴 や い ち に ん の と こ し へ の...

微笑もて空ささへをり冬薔薇

      欠 落 が 人 を つ な い で 冬 の 蝶       凍 つ る ま ま か の た ま し ひ の 還 り け り      微 笑 も て 空 さ さ へ を り 冬 薔 薇  (ふゆさうび)                          ...

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かなしまむオール電化よ湯豆腐よ

12月号投句     小 春 空 や や し ぼ み た る 父 の 頬     ふ た 月 を 蕾 の ま ま に み せ ば や と     み せ ば や の 欠 片 の 秘 色 う つ ろ は ず     み せ ば や の 葉 に 体 温 を う つ す 午 後     か な し ま む オ ー ル 電 化 よ 湯 豆 腐 よ     な が ぐ つ の 先 と ひ き あ ふ 冬 満 ...

鉄塔を北へつないで秋の雨

久々更新してテンプレも変えたら、思い出した。10月分投句upしてなかった。   はつあきの初つけまつげ風を往く   秋麗にボタン電池を解放す   引退の捕手の胴上げ秋の声   秋天とスカイツリーと馴染みつつ   鉄塔を北へつなげて秋の雨   川べりをレッカーに曳かれゆく月夜   秋灯にこの町ひとつ沈めけり    時計草正午指しをり秋うらら   星月夜形見のメールともし継ぐ...

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秋麗にボタン電池を解放す

本日秋雨の時計草。隠れるように咲きおった。時計草正午指しをり秋うらら そっくりかえって咲きおった秋の光こぼれる庭に、自己満足。そんな日々の野球俳句。      ナ イ タ ー の ナ ゴ ヤ ド ー ム や 青 重 し    引 退 の 捕 手 の 胴 上 げ 秋 の 声昨日は、ハマのヒトデらと神宮の燕らが、期待どおりにようやってくれました。私は、生まれて初めての 出版記念会 という場に、冷汗かき...

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秋天とスカイツリーと馴染みつつ

おっ。ついに秋が!と思った朝。スカイツリーもよく見えて。10月分投句。   くれなゐのカンナが焦がしゆく屋敷   抑揚の涼しくナースに呼ばれけり   新涼や東京タワー凝縮す    並べたやあれほどまでに鱗雲   葉をこぼれまた葉を透かし秋日影   往くほどに真葛のかづら求めきて   髪切れば鏡ににはか秋の霜   昇り来つエレベーターに溢(あぶれ)蚊と   居らねども見上げてしまふ秋の空   見えざる...

あの花火ことしは見下ろしてゐるか

8月分投句   サンダルの窪みの水も夏の空   半夏生をとこの脛の白き頃   向日葵やツールドフランスけふも風   夏の丘ゆらり跨いでゆかれけり   汝が足の指の谷底夏の星   まなぶたの膚のまはだか触れず視つ   カーナビに翻弄されて大西日   東京の塔のあひだの遠花火    あの花火今年は見下ろしてゐるか7月分投句   あぢさゐの繁りの底に鉢は裂け   葉を閉ぢていよよ紅さす合歓の花   白南...

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走り茶やほととほどくるまでの闇

むらさきつゆくさ、白と紫それぞれ株を増やし、今年も開花。うれしい。さて、続きまして5月の投句分。   春 眠 の ほ と り に 若 き 君 と 逢 ふ  ふ ら こ こ や フ ァ ー ス ト キ ス は 触 る る の み  八 重 桜 ぼ つ た ぼ つ た の 雨 重 た  あ り え な い こ と も 過 去 へ と 青 嵐  う つ し 世 に 無 き も の の 名 を 五 月 闇...

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母の日や臍のやうなる渦の花

今年の母の日、義母には黄色のカラーを届けに行きました。おかあさん、元気でいてくれて本当にありがとう。***************すっかりupし損なってました。4月の投句分。    鬼 子 母 神 堂 へ 累 々 落 椿    鳥 雲 に 人 は 森 へ と 生 き に ゆ く    春 と も し 母 の 煮 豆 も 灯 り た り    ウ ォ シ ュ レ ッ ト の ノ ズ ル よ り そ ひ 春 ね む ...

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花の箋買ひあつめたり乙女なり

いつぞやちらと書きました、花の伊予和紙便箋。画像のものは、桜3種と花水木。ちょっと夕方の光で、色がいまいちですが。(畳ももう少し青畳の名残あるし、、)これシリーズで販売されてまして、季節ごとになかなかのデザイン揃え。購入したのは画像のほかに一筆箋とミニ便箋、(すべてデザイン違いのところがニクイ!)ほか、画像の便箋のお揃い封筒。しめて、ン千円投入。。。(これと手作りチョコ材料で散財して大恐慌。以後、...

ご報告&ごあいさつ

先日、短歌人会を退会いたしました。理由は、短歌と向き合えなくなってしまったから、です。ある悲しみを抱えてしまいました。(悲しすぎてここにはとても書けないこと、おゆるしください。)「得られない」悲しみは、得られたときに癒えましょう。「失った」悲しみは、失われたものがまた戻れば癒えましょう。けれど、「喪った」悲しみは、癒えることはもうありません。時間をかけて、諦める。そうすることでしか、乗り越えられな...

ヒッチハイクと言うてみむ

いまごろ、短歌人会員1・2欄のみなさまは瀬賞応募作の仕上げに入られている頃でありましょう。私は、三月号詠草送付(先月上旬)以来、短歌ひとつもできませず。・・・先日ブログに書いたものを「1首」と言えるとしたら、あの1首だけ。・・・七七が、くるしいです。・・なんて、私なんぞが、甘ーーーい!!!こと言ってるってことが、ちゃんちゃらおかしい。とも痛感するばかり、ここしばらくのところ、ずしりずしりと圧倒さ...

ひとつのくぎり

      堪 へ ら る る 悲 し み か な し 沈 丁 花 歌を詠むことで、私は気づいてしまったのです。自分の中の深く深くに、かなしみが湛えられていることに。悲観とか、つい悲しいことばかり考えてしまうとか、そういうことではなくて。(、、んなこと書かなくてもわかってるってか)人が生まれて、生きて、生を終えていく。たぶんそのこと自体が、かなしいのでしょう。(・・・・「哀しい」「愛しい」の、「か...

11月号会誌、角川短歌賞のことなど

11月号掲載詠草。  ひむがしに向かふわたしの真上から飛行機雲の垂れきて九月  ランチするといふ動詞わが使ひをりランチが目的にはあらぬとき  孕みたることなきをんなふたりゐる凌霄花のなだるる下に  孤独死のニュースの痛み(いつの日か)「己が残る」と去年言ひし君     *己/おれ  ほろよひの夜話に死ぬ順決めしことなどをおもひつ結婚記念日  くるぶしのてつぺんから冷ゆ はつあきの午睡によこたふうまずめ...

10月号詠草、講座、ほか

  駆引きのいろとりどりの交錯のツールドフランスうるはしく行く  仏蘭西の牧場のわき銀輪の群れ駆けぬけて牛も走りぬ  とうに亡きひとの想ひに気づきたり 入道雲にひとりごと云ふ  終はりへと急ぐ花火の打ち上げの綺羅かなしまむ天の過呼吸   あふむきてじ、じ、と辞世の油蝉ことしいくつをわが見届けむ  八月のかどの八百屋の日除け幕風をはらめばトマトかがやくけっこう重要な、掲載位置。まぁいつも、抜きん出て...

受講ばなし (加筆・追記しました)

月曜日、講座5回目(私にとっては3回目)を受講。今回の小池さんセレクト歌人(歌集)は、安立スハルさん。安立スハル、という名前しか知らず、それも「あんりゅう」と読むと初めて知りました。。小池さんが引かれた歌には、少なからず衝撃を受け。その重さ太さ厚さ、深さ鋭さ。そして人間を見る目のゆるぎなさ、やさしさ。最後の方の、母への晩歌のあたたかさ明るさには、心を揺さぶられ。どんと胸にくる、歌。すごい人だ。こん...

角川短歌賞のことなど

2009年度の角川短歌賞受賞者が決定したそうです。山田航さん、おめでとうございます!といっても、お名前と所属誌しか存じ上げませんが。その所属誌とは、「かばん」。山田さんはいらっしゃいませんでしたが、「かばん」には先ごろの合同歌会以来、私の中に少し親近感が生まれたような・・・(佐藤弓生さんのおかげかしら?)「短歌人」会員としては、くやしいような。でも、なんだかちょっと、うれしいような。**************...

9月号詠草について、ほか蛇足

会誌9月号掲載歌  色もたぬ膜のかなしみ光(て)るばかりラップフィルムの透きとほれずに  蛇行するほそながき坂のぼりつめ出会ひぬ空と<青嵐歯科>に  誤変換メールも恋文なりしころ舞つてゐますと君を待ちけり  疲弊せる夫はつひに職を辞す<心>のロゴの社章をはづし  シュラフより君が眺めし星空よダムの底へと没さむ村の  眠るまへにはつかためらふ問ひかけをふたりの上のゆるやかな闇へちなみに、1首目以外は...

合同歌会と「短歌の読み書き」講座

夏季全国集会でお約束した、短歌講座の受講と、合同歌会。<講座>朝日カルチャーセンター「短歌の読み書き」、講師は小池光さん。カルチャーセンターに入会し、講座全6回のうち3回目以降の受講申し込み。今週24日で、4回目が終了。講座に先立ち、課題の詠草(題詠)を数日前までに葉書で提出しておきます。1回2時間の講座は、前半が「読み」の勉強(小池さんが選んだ歌集の抜粋)、後半が受講者の作品の添削指導。先日のテ...

7月号詠草&高瀬賞応募作の反省

  をさなかりし記憶に著き父の弾く旋律と黒きギターのひかり  おもほゆる<黒い瞳>の開きゐる譜面と<影を慕いて>のイントロ  ふちどりの螺鈿細工に虹の見ゆ きつとその穴覗いてはならぬ  クラシックギターに替へてフォークギター選びしわけ訊きそびれたるまま  父の手ゆ夫の手へと渡るとき褐色のギターれん、と鳴りたり  誰ひとり言はぬなりその明白に いつか形見とならむギターよ※2首目、誤植あり。「開きゐる...

高瀬賞発表

第八回 瀬賞発表 受賞  眠る山鳩   中井守恵 佳作  こころの在りか   魚住めぐむ 佳作  肩幅   斎藤 寛 佳作  猫の耳   山本照子中井さん、高瀬賞おめでとうございます!応募作を知らぬ時点で個人的に、新人賞として最もふさわしい会員1・2欄仲間はどなたか?などと考えればそれはもう、中井さんでしょう!という思いを持っていました。まったく期待の通りで、そういう意味でも嬉しく、「新人会」仲...

6月号詠草、など

会誌6月号詠草。  ポニーテール巻きて留めたるUピンの弧を圧せばかへる髪の弾力  そのかみの記憶毛髄に刻まれてシニョンシニョンとわが髪の恋ふ  束髪のゆたけきをとめ妻となり母となり初めし祖母の大正  十六となりし日にわがおほ母の終をみとりきひとり真昼間  花冷ゆる桜の園にたちつくす 合掌とは、あたたかきかな。  桜咲く堤を見つつ草楽さ、回文つぶやく草なりわれは**************************** 角川『短...

初めての、公開講座

第23回現代歌人協会公開講座 第2回モダン vs ポストモダン/時代はどう超えられるかパネリスト:阿木津英さん・藤原龍一郎さん vs 荻原裕幸さん・佐藤弓生さん司   会:松平盟子さんさる13日、聴講してきました。どこからどこまでがモダンで、どこからがポストモダンか?という定義の難しさ。パネリストの方が各5首ずつ、モダンまたはポストモダンと感じられる歌を挙げられ、それについて持論を展開し論じ合っていかれたの...

短歌人5月号、など

  閉づることなきファスナーの片噛みのすべらかにモノレールのきたる  東京湾ちかき運河のみづのうへ袖すりあへる異種乗り物は  左手にTCKの見えくれば反射として思ふスーパーオトメ  首都高を駆けし牝馬のこころはも 左カーブに身は傾きぬ  ブリッジへおほきループを疾駆するわれらの世界をひかりがうごく  コンテナを踏みわけて立つ埠頭からきりんの群れは彗星を呼ぶ*****************************************...

東京歌会

先の日曜日は、東京歌会でした。   かくし絵や花にまぎるる目白二羽、三、四、五、六羽さくら落とせる拙詠の評に当たられた方は、これを実景ではなく「かくし絵」そのものとして読まれまして、それだと結句が意味不明とのことで。そ、それは、ごもっともでございます。。たいていの方は実景として読んでくださったようなので、その点はいいんですが。初句で「かくし絵や」ときて、これだと俳句ですね。とのご意見多し。    ...

70周年記念号

『短歌人』創刊から70年。すばらしく読み応えのある1冊(4月号)が、先週届いた。2007年の入会まで短歌に踏み込むことなく生きてきた私が『短歌人』の歴史と交わった、ということの意義と短歌人の一員である、ということの感慨を、会誌到着以来、日々じっくりと拝読しながら、かみしめている。私のような(いまだ)新参者にとって、本当に貴重なお話・情報が、もりだくさん。各特集・個別の記事、その内容のどれもに感嘆をもら...

投稿詠草

  すんすんと薄の波にひかり棲み武蔵野線の鉄路冷えゆく           薄/すすき (角川「短歌」2月号 公募短歌館 池田はるみ選 佳作)  駅前に花屋ケーキ屋となりあひ硝子の内にハレを商ふ                   (角川「短歌」3月号 公募短歌館 春日真木子選 佳作)      投稿は現在、月刊誌(角川)「短歌」の公募短歌館に、出せる詠草があるときだけ投稿しています。上の2首とも...

「短歌人」3月号詠草

  マンホールの蓋に挿されたる一茎のデンドロビウムファレノプシス  供花ならむ蘭はマゼンタ新宿の暗渠を塞ぐ鉄のディスクに    この穴の通ずる先の穴にゐて水道工事夫は殉職せしを  <雪国>の名にごまかされまいとする我がこころねを舞茸に詫ぶ  太郎月たのしき者や其処にゐむ宙を視つむる赤子わらふよ...

「短歌人」2月号詠草

  天と地を結ばむとただひたすらの落葉針葉樹林のわうごん    キヨスクをキヨスケと呼ぶ母の買ふ都こんぶのほのあまき粉  かたことの英語交はせしエアメール西ドイツとふ国の少女と  はるかはるか名はよみがへるガブリエレその金髪をおもふ東雲(しののめ)    あまたなる確率を超えここに在る きみ われ かれら この砂粒も  悩まずにまゐりませうか私はただわたくしの容れものとして...

本田鈴雨(ホンダスズメ)
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