2007/05/25(Fri)しばし異空間にあそぶ
先日、お友達が出品している書展に行ってきました。
「かな」主体の書なのですが、それまで私がいだいていた「かな」のイメージ・・・
やさしくたおやかな美しさ
とはまたまったく別の、ダイナミズムあふれる、力や躍動を感じる
「かな」の世界が、とても新鮮でした。
会場には、1歩踏み込んだ時点からなんだか自分が場違いな気もしたりして、
鑑賞するだけなのに、緊張。。
作品は、歌や句など。
かな主体ということで、構成上ある程度万葉仮名を入れるなどの必要が生じるのだとか。
そのため、どうしても和歌や古典的短歌など・・・
「歌」としてポピュラーなものが多くなるそうです。
なるほど、作品にするお歌を選ぶところから、創作は始まっているわけですね。
門外漢の私、そんな感慨を胸に作品を鑑賞。
といっても、文字自体はほとんど部分的にしか読めないので、
いただいたパンフレットの作品内容のお歌と照らし合わせながら、です。
「かな」の「書」にも、これほどまでにそれぞれ個性があるんだな~・・・
などと感じつつも。
書かれている内容を読む、というよりは、画面全体を一つのアートとして、感じる。
それでよいのだろうとは思いながら、でもやはり、表現されている歌、読みたいです。
さて。
なにもわからない自分なのに、不思議な気がしましたが・・・
作品の中で、なぜか強く胸に迫ったお作がありましたのです。
わけもわからず、その筆の跡に、つよく引き寄せられるように見入って。
ちょっと、涙がこみ上げてくるような感覚におそわれました。。
「遺墨 ○○先生」となっていたので、書を極まれた老匠の方の御作なのでしょうか。
でも、けっして「遺墨」という言葉に感傷的になっていたわけではなく。
「春のはじめ」というその墨の色、筆の跡に私の心が受けとめたものは、なんなのか・・・
しんとした、静けさと力。その、深くしずかな強さ。
そのように思います。。。
深遠なる芸術。アート。
重厚な歴史のもとにありながら、同時に、先端にある。前衛。
歴史とともに育まれてきた文化とは、すべてそういうものかもしれませんが。
それにしても、私の思う「書」のすごいところとは、
すべてが一発勝負!
ということですね。
だから、
この作品にたどりつくまでに、どれほどの創作を重ねたのだろうか・・・
と思いつつ、その深さに眩暈がしそうな気持ちになりました。
ああ・・・・・
おじいちゃん(祖父)の書、たくさんみたかったなぁ・・・・・・・
現在残っているのは、父が形見として持っている、小さな作品数点だけのようです。。。
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comment
鈴雨さん
とてもいい時を過ごされて良かったですね。
書展ですかー
私は絵画等の展覧会は、市内に近代美術館や
博物館があるので行く機会は多いのですが
書展は、ほとんど行ったことがないです。
書もアートなんですね。
いつか、鈴雨さんの書展にも行ってみたいなぁって
思いました(^^)
- 2007/05/26//11:35 |
- ゆめたん |

ゆめたんへ
アートとしては、私にはやはり絵画の方がわかりやすいですが・・・(^^;
どちらかというと、書の世界は「あこがれ」でしょうか。
>鈴雨さんの書展
おっとー;それは残念ながら一生ないです。。
- 2007/05/28//14:34 |
- 鈴雨 |
- 編集 |

書というのは何書いてるのかわかんないところがアートなんだと理解してるんですが、よろしいでしょうか?
- 2007/05/28//19:11 |
- 金魚 |

金魚ちゃんへ
いや、、あー、、、、
私からはなんとも、、、、、、(^^;
まぁでも、何書いてあるかわかってもわかんなくても、やっぱりアートだねぇ。
- 2007/05/28//20:48 |
- 鈴雨 |
- 編集 |

今、好きな書家は山本萌さんです。彼女の絶版になった「山頭火を書く」をついこの間ネットで手に入れました。
自分では解らなくても何か感動してしまう己がいます。本当におもしろいですね。書って…
友達の書展は、どこで開催してたのかな?
いろんなお友達がいて、いいなぁ。
それから、私の名前はヒデ云々…です。イモリーズの名前には正直驚きました。
こうなったら、イモリとなって鈴雨さんを水槽から観察しようっと…
- 2007/05/28//21:26 |
- さすらいのあだやま |
- 編集 |

あだやまさんへ
ああ、それで山頭火の歌をくださったのですね♪
今回の書展は、銀座でした。
うちのヒデくんは、どうやらまだ子供のようです。
ロザンナとカップルというより、母子みたいな雰囲気。。
- 2007/05/29//18:46 |
- 鈴雨 |
- 編集 |


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