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2008/06/28 (Sat) 選歌のこと添削のこと

さきほどの記事を書いていて、そうそうあのことも。という件を思い出しました。


“作品月評”の欄は、半年ごとに担当される方が交替となりますが、
会員2欄は、今月から藤原龍一郎さんが担当となられました。

今月は、5月号作品の評。
拙詠をこのように読んでくださっています。


空襲を父母生き延びて吾あるとさんぐわつ生まれは今年もおもふ


 一連の中の他の歌から、この空襲の時、父母は東京の下町の木場に居たらしい。三月と木場ということから、昭和二十年三月十日のいわゆる東京大空襲だと推測できる。著者はその時、臨月の胎児として母のおなかの中に居たというわけだ。複雑な状況を過不足なく表現している。




まずは、ありがとうございます。

・・・そうですね、私は昭和二十年生まれということになってしまいますね・・・。

この歌、最初ブログに書いて、やはりそのような誤解が起こり得ると思い、推敲したものです。
さらに、その説明のためもあって加えた1首がありました。(下に挙げた3首目、ボツでした。)
それを含め、このときの提出詠草のうち、東京大空襲関連4首の添削をここに掲載してみます。


  空襲の記憶を母に呼び覚ましのどかにひびく正午のサイレン
                        △案外、主観を入れない方が、怖くひびくことに
                          なると思います。説明になってしまうからです。


  木場の川につぎつぎ人の飛び込むを見きと語りき吾に刻まれき      
      △                            母は語りき
川の名前は具体的の方が…!?   四句までで刻まれていることは自明。「母は・・」と繰り返す。


  ×女学校焼けし悲しみ言ふ母と飛行機乗りになりたかつた父
                                         詩性不足。

  空襲を父母生き延びて吾在るとさんぐわつ生まれは今年もおもふ
                               
                  佳作。読者は各々のイメージを広げ、感動してくれるはずです。



以上のように添削していただいてありました。

この、 ◎ ○ △ × で、選歌がわかります。
掲載されるのは、。(×は毎回のことではなく、ボツ歌は無記入のときもあります。)
特には、付いているととても嬉しく、励みになります。

“添削”といっても、本人の表現をとても大切にして下さっていて、助詞や旧かなの誤り以外、
語句そのものを書き換えられることは、めったにありません。
ただ、このときの「母は語りき」は、開眼させられた思いでした。

以前には、“セロテープを引く”動作の表現を「指に引けば」→「つと引けば」
と直していただいたのがあり、このときもなるほど!と感動しました。
(それくらいに初心者でした;)

・・・という、これまでに二つだけだったと思います。
ただ、なんといっても、詠草に必ず評やアドバイスや文法的な指摘をしていただけるのは、
“添削”なくては受けられないことなので、私にはまだまだ必要だと思っています。


話が添削の方に行ってしまいました、戻します。


要するに・・・

本人が連作として必要だと考えても、それが歌として採られるに値しない1首であるなら、
掲載されない。ということですよね。

歌の良し悪しにかかわらず、どうしても入れるというのであれば、
最初から6首(会員2欄の場合)に絞って送るしか、ないわけで。


このように考えてきて、今回のことでは、またいくつも得ることがありました。

歌は、受け手の読み次第。
まさに、「読者は各々のイメージを広げ」という、添削コメントのとおりなのですから。

昭和20年生まれだと解釈する読者もいれば、そうとは限らないと思う読者もいて、
それぞれに正しい。
私が昭和36年生まれだという事実は、読者にとってこの1首を読む上では、関係ないこと。


しかし惜しむらくは・・・

私が本当に昭和20年3月生まれであったら、
藤原さんにいただいた「複雑な状況を過不足なく表現している。」という評に
もろ手をあげて喜ぶことができたのに。。。。




※添削については、編集委員の方それぞれの方法をお持ちかと思いますので、
  私が引用させていただいたのは、あくまでも参考ということでご了解くださいませ。


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comment











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おはようございます。 

いつもこんなふうに添削されるのですか?
興味深く読ませていただきました。

>×女学校焼けし悲しみ言ふ母と飛行機乗りになりたかつた父

は《詩性不足。》ということですが、どう詠ったらいいのでしょうね。
2つのことがあるからかなぁ。

 「飛行機乗りになりたかった父」は同姓としてわかる気がするけど、しかし
もしなっていたら…と考えると怖い話ですね。

2008/06/28 07:31 | やねうらねこ [ 編集 ]


 

添削のこと,丁寧に教えてくださってありがとうございます。なるほど…
私もお願いすべきだったかなぁ。

挙げられたお歌を結社誌で一首だけで読んだとき,昭和20年生まれの方の歌だとはまったく思いませんでした。
いろいろな読み方があるものですね。

2008/06/28 11:53 | りりん [ 編集 ]


 

フツーに考えて「空襲」を父母…と言ったら父母はまだ子供だと思うんです。「戦争」だったら20年生まれはありますよね。
素人の読解力(?)はこんなもんですが…。

2008/06/28 16:16 | しのばる [ 編集 ]


やねうらねこさんへ 

こんばんは。

添削はその都度お願いするので、時々(原稿コピーを同封する余裕のないときなど)していただかない月もあります。

私が選歌をお願いしている大森益雄さん(そういえば角川短歌4月号に、連作「軽軽口」の掲載があります)の添削はこのようなかんじで、お優しいです。

「詩性不足」の歌は、説明のために安直に入れてしまったことを“一目で見透かされた”という感で、ドキッとしました。反省です。
父と母それぞれの心の対比のつもりだったのですが、やはり1首にまとめて・・というのは無理がありました。

>もしなっていたら…と考えると怖い話ですね。
そうなんです。父はぎりぎり召集されなかった年齢なのですが、志願すると言ったら祖父だか祖母に泣いて止められたそうで…もし志願していたら、私はいなかったかもしれません。

2008/06/30 19:26 | 鈴雨 [ 編集 ]


りりんさんへ 

添削、一度お願いしてみたらいかがですか?
私が添削を受け始めたのは、入会の3ヵ月後くらいだったでしょうか…。
コピーを添付するので、体調が悪くて〆切ぎりぎりだったりするとお願いできない時もありますが、とても勉強になります。

すんなり読みとってくださって、うれしいです。
短歌って、読み手のことを考えて作るものなのだということ・・・私は入会しなければわからなかったと思います。

2008/06/30 19:39 | 鈴雨 [ 編集 ]


しのばるくんへ 

お、「フツー」の解釈ありがと~

そっか。「空襲」と「戦争」では、確かにニュアンスが違ってくるね。
なるほど。なかなか鋭いご意見!

2008/06/30 19:41 | 鈴雨 [ 編集 ]


 

私は歌のことはあまりわからないのですが
昨年亡くなった義母が歌人で
よく人の添削を頼まれていたのを思い出します。

2008/06/30 22:09 | ぴょんた [ 編集 ]


ぴょんたさんへ 

えっお義母さま歌人でいらしたのですか!
どのような歌を詠まれていたのでしょう・・・
ぴょんたさんがお近くだったら、歌集をお借りするのになぁ・・・。

上のコメントの“しのばる”さんのご主人のいとこさん(・・だっけ?>Sくん)も歌人でいらっしゃるそうで。
歌人人口って意外と多いのかもしれませんね♪

話は変わりますが、昨日は注射補助具を使って右大腿にしてみました。
針の刺さっている部分が見えなくてちょっと不安でしたが、たしかに力を入れやすくて、最後まで自力でできました。
次回は、ストッパー部の割れ目方向を手前にして、見えるようにやってみます♪

それから、土曜日以来痛み止め服用をやめてみています。こわごわでしたが、どうやらイケそう!
十年以上飲み続けていたので、感慨深いです。^^

2008/07/01 14:27 | 鈴雨 [ 編集 ]


 

そうなんですよ~
歌人でありリウマチでした。
私が結婚する前に、『自分はもう長くないから最後の思い出に』と歌集を自費出版されました。
残念なことに家族の誰も歌心ないのよね~
鈴雨さんが近くにいてくれれば…

エンブレル調子いいのですね!
私はプレドニン減量急ぎ過ぎて失敗したので
慎重にしてくださいね

2008/07/01 20:56 | ぴょんた [ 編集 ]


ぴょんたさんへ 

お義母さまもRAでいらしたのですか・・ご縁というかなんというか。。
歌集のお話、せつないです。。
子・孫・・と受け継がれていって、短歌をやる方がいつか出現するかもしれませんね。^^

>プレドニン減量急ぎ過ぎて

そうでしたか・・・
私も、プレドニンを無理な使い方して懲りた経歴がありますしね;(アブナイ患者;)
それと比べれば「鎮痛剤くらい」なんて軽く見ている部分があるので、気をつけねば。。
薬をバカにしちゃいけませんね。。。(^^;

ありがとうございます~!

2008/07/02 18:02 | 鈴雨 [ 編集 ]


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