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2009/07/01 (Wed) 高瀬賞発表

第八回 瀬賞発表


 受賞  眠る山鳩   中井守恵


 佳作  こころの在りか   魚住めぐむ

 佳作  肩幅   斎藤 寛

 佳作  猫の耳   山本照子




中井さん、高瀬賞おめでとうございます!

応募作を知らぬ時点で個人的に、
新人賞として最もふさわしい会員1・2欄仲間はどなたか?などと考えれば
それはもう、中井さんでしょう!という思いを持っていました。
まったく期待の通りで、そういう意味でも嬉しく、
「新人会」仲間としても誇らしい気持ちです。

作品は、静かで素直であたたかい、祖父への挽歌。
私が強く共感した選評を引かせていただくと・・・

>清新な作風と同時に構成力に惹かれ  (宇田川寛之さん)

>才気を巧く沈めてみせた佳作。  (藤原龍一郎さん)

まさにそのような一連と思いました。



魚住さん、佳作入選おめでとうございます!

私が入会当初の頃から注目させていただいていた、めぐむさん。
昨年高瀬賞に応募することを思い立ったのも彼女の何気ない言葉がきっかけで、
私に貴重な示唆を(意図せず)くださった先輩なのです。
(年齢は私よりずっとお若いです)

ただ作風が素直すぎるか、なにか物足りぬ感を持つことも少なからずありました。
それが、昨年終盤でしたか、読者をグッと惹きつける何かを得られたような。
以来、魚住さんの歌を読むたびに“一皮剥けた”感を勝手に持っていたのでした。

こういう・・会誌で「このひと一皮むけたな~!」と実感するときって、
読む側としてもなにか、目の前がパーッと開けたような感覚になるんですよね。
それも会誌を継続して読む醍醐味かな、なんて思います。

というわけで、魚住さんが佳作に入られたことも、すごく嬉しいです!

佳作『こころの在りか』は、
私の思う魚住さんの新境地(作風が進化したという意味での)に
ますます磨きがかかった・・・独自の肉体感覚という厚みが加わった、
その上で「こころ」というものを考えさせる、魅力的な一連(抄)だと思いました。



斎藤さん、佳作入選おめでとうございます!

歌歴は私と比較にならぬ大先輩、かつ入会は1ヶ月違いという同期のようなお方。
「新人会」では、会を牽引してくださる長谷川知哲さんと共に、兄貴分的存在です。

斎藤さんの作品のキーワードは、団塊世代(その哀愁)、諧謔、自虐、自己批判、
・・・などと勝手に決め付けてすみません(^^;

佳作『肩幅』の一連(抄)も、まさに“斎藤さん節”(“ヒロシ節”!?)。
それが評価されたこと、新人会の仲間としてもとても嬉しいです!



山本さん、佳作入選おめでとうございます!

私不覚にも、お名前をうっすらと記憶していたかどうか・・・
佳作『猫の耳』(抄)は、おもしろく痛快に拝読。
今回記憶に刻まれたお名前、今後は会誌でお会いすること楽しみにしております。




*********************


応募総数99作品。うち49作品が、最終選考の候補として挙げられた。
新人会仲間の方々も健闘、数名の方が含まれていました。これも嬉しい!


で・・・

最後になりましたが・・・・・

ワタクシ今回は箸にも棒にもかからず・・・・・

・・・いやいや、そうは言うまい・・・

みごと、玉と砕け散りましてございます。。。




高瀬賞選考に関しての、心に刻まれたお言葉をふたつ。



二〇〇九年度高瀬賞応募作品には一つの傾向が見られたように思う。つまり、
短歌の伝統的な方法であるところの人の心の奥に届こうとする姿勢が少なく、
代わって、己の境涯をややアイロニカルに自虐的に描こうとする傾向である。
私は、真正面から生に向き合う作品がもっとあっても良いと思った。
               

                             長谷川富市さん(選評から)



これだけの意欲作が集まるとやはり「どうしても歌いたい」という
気持ちがにじみ出ている作品が印象に残る。
「詩にはメッセージはない」という谷川俊太郎の断言(『文藝』09夏号)は
「職業詩人」の発言であって、これを短歌に流用するわけにはいかないだろう。
我々短歌愛好者は歌いたいものを歌えばよいのだ。


                           諏訪部 仁さん(編集室雁信から)




以上、己が反省と励ましのために。





また、評論・エッセイ賞(課題:父母を詠う歌)では、佳作に
昨年の高瀬賞受賞者の砺波湊さんと、
新人会(といっても大先輩)の近藤かすみさんが。

受賞作品は、水谷澄子さんの『くらぐらとたちくる死者を』。
永井陽子さんと直接の交流があった著者の検証・分析は、深く厚く、
とても読み応えがありました。



テーマにもよるけれど、
私もいつかは応募できるまでになれるのかしら。。


評論書けるなんて、とても思えない鈴雨であった。。。



うんにゃ。

エッセイならなんとかなるかも。。だぞ。。。。



どっちにしても、まだまだたくさんの歌を読まなければ。

それがなくっちゃ始まらないのだ。





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comment











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こんばんは。改めましてありがとうございました。
拙詠、諧謔とか自虐とかよく言われるのですが、あまりそういう自覚はないんですよね。^^; やはり性格があらわれるのでしょう。ひょっとして父親譲りかも知れませぬ。
それはもうせんないこととして、歌の巧拙という点については、最近ある先達の方(短歌人に出詠されている方ではありません)から、「あなたの歌はいい歌とダメな歌との落差が大きすぎる。例えば『短歌人』○月号のあなたの7首のうち、○首目と○首目は全然ダメな歌で、私だったら絶対にこのまま詠草には入れない。そういう自己評価がもう少ししっかりできるようになってほしい」と言われました。
また、身近なところで、つれあいは歌を詠むことはしませんが読者としては厳しいひとで、「肩幅」の15首を見せたら、「ここから10首も載ったの? 甘~い! 私なら10首落としたい」、とぞ。^^;
まあ、でも、こういうひとたちがいるというのはありがたいことで、褒め合いの共同体でなごんでいてはいかん(同人誌に飽き足らなくなって「短歌人」に入ろうと思ったゆえんでもあるのですが)と、改めて思っています。

2009/07/01 20:58 | tamaya [ 編集 ]


 

>tamayaさん

何度もすみません(^^;

ええっ自覚はないのですか~!ちょっと意外でした。

私はついつい、ほめてもらう心地よさに流れたくなりますが・・・
これからもビシバシと。よろしくおねがいしますです!

2009/07/01 22:44 | すずぼん [ 編集 ]


 

 
鈴雨さん

ありがとうごさいます。
自分の歌に対して率直な感想をいただけるのうれしいことです。

そうですね、わたしの歌は特にご自分でも短歌を詠まれる方には、
物足りないと思われることが多いかと思います。

「“一皮剥けた”感」、「作風が進化した」の言葉におどろきました。
こういうことは自分自身ではなかなか感じることができないので。
でも、そう言われればそうかもしれません(自分のことなのに、笑)。

詠み続けることで、無理に変えようとしなくても、
自然に変わっていくことができるのかもしれません。
ひとそれぞれとは思いますが、わたしの場合、
無理に変えようとすると、
自分でも整理できずにぐちゃぐちゃになってしまうので。

こころの時間と肉体の時間と世の中の時間。
わたしのなかでいつからかこれらがばらばらになっています。
そんな思いが『こころの在りか』の背景にあります。
(あ、余計なこと言っちゃったかも!笑。)

いつも気にかけてくださってありがとうございます。
わたしも鈴雨さんの歌、毎月たのしみにしてるんですよ。
 

2009/07/06 20:21 | めぐむ [ 編集 ]


 

めぐむさん、コメントありがとうございます!

なんか勝手なことエラソーに書いてしまって、失礼しました。
読んでくださって嬉しいです。

>こころの時間と肉体の時間と世の中の時間。
>わたしのなかでいつからかこれらがばらばらになっています。

ああ、なるほど!
たしかにそういうことを作品から受けとめました。自分の感覚にも重なって。
(作者さまからこのことお聞きできて、得した気分です、、うれしい♪)

>詠み続けることで、無理に変えようとしなくても、
>自然に変わっていくことができるのかもしれません。

この言葉、私自身への励みにさせていただきます。

そして、私の歌をたのしみにしてくださっているということ、最高の励ましです。

私もますますこれからのめぐむさんの歌をたのしみにしています!

2009/07/07 21:20 | すずぼん [ 編集 ]


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本田鈴雨(ホンダスズメ)

Author:本田鈴雨(ホンダスズメ)
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